多くの企業はクレームが嫌だから、安くて合皮みたいな革?を使用した商品を作り多く出回っている。何故か傷も皺もないつるつるの革が「いい革」と認識されてているが、実際はそうでもない。
安く売られてる革は傷などを隠す為に化学合成物質をもの凄く使って綺麗に加工してる。厚化粧をしてる感じ。革の匂いもしない。合皮のようになる。元の革の状態が悪い低ランクとされる革でも見た感じ綺麗に仕上がるから元も安いし手間暇をかけないでいいから安く仕上がる。
革は漉いて厚みを調節するんだけど、使用する表面の部分じゃない方(床革)に表面に合皮を貼りつけて「牛革」として販売されてたりもする。なんなら商品の60%が本革なら「本革」として販売してもいいことになってる。
そうゆう安い革は経年変化というより劣化したようになるけど売るときに綺麗でクレームにならないし安いし利益もでるし。そうゆう物の需要の方が高いし。
食べ物なども同じで安い食べ物程添加物とか沢山使われてる。国産じゃなくても国産と言えたり。安い物には安いなりの理由があるし、いい物はちゃんと高い。
これはこれで売り物にならない革が利用されて無駄が減っていいのかもしれないけど、「本革」や「上質なレザー」なんて謳って販売してるので革のイメージを狂わせてしまってると思う。本来の革は安く捌いてはいけないし安くできない。「安い物」「傷のない物」が当たり前という認識になってしまう。価値が下がる。
職人の技術もどんどん失われていく。手間をかけていい革を仕上げても評価なんてされず、売れないし使いにくいとされる。革本来の持ち味なんて殺して楽して安い物の方が需要があるから売れる。商売を考えたら後者になる。
どこにでもあるような表情のない革?に私は魅力を感じないし死んだ革とさえ思ってしまう。
そして化学合成物質をふんだんに使うのがいいと思わないから私は使わないし出来たら使わないで欲しい。