まずは素材選び。
金具やファスナーや糸など色々選ぶものはありますが、やはり一番重要なのはメインの革。
物語のはじまり
どんなものが作りたいのか形が決まったら、金型を作り、その金型を使い革を型抜きします。
これは手帳カバーに使われている金型。クッキーの型抜きのように機械でズドンと押すと綺麗にパーツが仕上がります。
革の細かい部分を処理します。
革の端(コバ)の角を丸くするように一つずつ面取りをし、木の棒で磨いて艶を出していきます。地味で大変な作業ですが、このコバの処理を丁寧にするのとしないのとでは完成されたときの印象や手触りなどを大きく変えてしまうので、全部の面を頑張ってつやっつやにしていただきます。笑
折り返す部分や張り合わせる部分などは革が厚いと曲がらなかったり不格好になるので、すいて薄くします。
あとは革用ミシンで革を縫い合わせたり、ファスナーを付けたり…そして思い描いていた”物”が完成します。
最後にロゴを押して、革所の一つの物が出来上がります。
なんだか言葉足らず過ぎて簡単に完成した感じになってしまいましたが、とても大変な作業ばかりなんです。私はミシンもまっすぐ縫えないしコバもつやつやに出来ません。長年の職人さんの腕がとてもいいのです。
ちなみに職人さんは皆さん動物が好きで、保護活動を応援されていたり、ご自身も猫を飼われていたり。優しい方ばかり。しかも面白い方でこの写真を撮ったときに「こんなにアップで撮られるならマニキュアでも塗っといたらよかった~」と言っていました。笑
職人さんならではの手、素敵ですよ。
最後までお読みいただきありがとうございました。